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他の球場では「○番ゲート」と呼ぶのが通例だが、甲子園の通用口は「○号門」である。
1塁側1号門付近と3塁側14号門付近は内野アルプス入り口に当たる。高校野球開催時は田舎の高校生が入れ替え待ちをしていることが多い。
一方、外野入り口はライト側が23号門、レフト側が16号門である。
1段高いところにある入場門は、みずほ銀行シート。旧イエローシートおよび旧オレンジシートである。昔からそうだったが、入場門にも格差社会が広がっている…(泣)
球場マップにも「○号門」の文字が。リニューアルはしたものやはり伝統ある球場の名残は留めているようだ。右はみずほ銀行シートおよび三ツ矢サイダーボックスに向かう11号門。鉄柵でしっかり防衛してあるところが「お前ら貧乏人のくるところじゃねぇ!」と言われているようで、辛い…
下は4号門手前のデッキ。
場内:コンコース
球場に入るとそこは「ボールパーク」などという気の利いたものではない。施設は改装前に比べて格段に綺麗になったが、「昭和の球場」の名残をそこかしこにとどめている。外野から入場すると目の前がコンクリート造りの通路、そこを抜けると売店があり、その先にフェンスで仕切られたグラウンドが見える。通路が程よく薄暗い(それでも「真っ暗」ではないところがいい)ので、開場当初の甲子園の雰囲気がよく再現されている。内野アルプスも門を入ると階段がすぐ頭上にあり、程よく狭さを感じる。狙っているのかどうかは分からないが、陰影がうまく活かされている。甲子園はこれぐらいがちょうど良いのだろうと改めて納得する。
外野各門を入ったところの売店。アサヒとキリンが並んで店を出してるところがすごい。他にケンタッキーもある。
下は内野コンコース。

バックスクリーン下にはココナッツガーデンと呼ばれる一画がある。ハンバーガーなどの軽食はここで食べることもできる。かつてこの向かい側には赤星ラーメンの屋台があったが、赤星の引退とともに販売中止になってしまった。もったいない話である。
甲子園のライト席とレフト席はバックスクリーン前の通路で繋がっている。ここはその中にあるココナッツガーデン。その向かいがキッズルームと授乳室。近くで金本兄貴のスタミナハラミ丼も売っている。赤星ラーメンは09(平成21)年限りで販売が中止された。

内野各門を入って階段を上がった辺りにある通路は狭いが、売店が立ち並び、買物には困らないのがいい。なお、甲子園は構造上、外野と内野は分断されているので、内外野間の行き来はできない。
内野席:TOSHIBAシート
バックネット裏前方のエリア。公式サイトにも案内が載っていないので、おそらく年間予約席だろう。運がよければネットオークションや金券ショップで切符を手に入れることができるかもしれない。なお、オープン戦では6,000円で販売している場合もあるので、公式サイトなどでこまめにチェックしておこう。
内野席:みずほ銀行シート
改装前は1塁側がイエローシート、3塁側がオレンジシートと呼ばれていたが、改装後はネーミングライツによりみずほ銀行シートとなった。ここも年間予約席。位置は各ベースライン沿いである。旧イエローシートに比べて格段に座席の質も向上した。特にオレンジシートは日焼けして色落ちが激しかったが、現在の色調はダークグリーンに統一されており、色落ちの心配はなさそうだ。
左が3塁側(旧オレンジシート)、右が1塁側(旧イエローシート)みずほ銀行シート。目の前は選手ベンチである。運がよければ選手のハイタッチも目の前で見られるだろう。なお、選手の投げ込むボールの取り合いは喧嘩のもとになるので、くれぐれも互譲の精神でお願いしたい。同じチームのファンがどつきあう光景など、見苦しくて見てられませんので。
内野席:グリーンシート
高校野球時:中央特別自由席 ¥2,600
バックネット裏後方、TOHIBAシートの真後ろから記者席前方部分がグリーンシート。記者席前方の3層目以上になると、ちょうど目の高さに阪神高速神戸線が通ってるのが分かる。建築仕様が妙に新しいのが分かるが、これは阪神大震災で横倒しに倒壊したあとに建て直したため。
こちらも公式サイトには案内が載っていない。高校野球時であれば2,600円程度で入ることもできるので、余裕があればここで観戦するのもいいだろう。なお、車椅子席は5,000円で販売されている。
(上)グリーンシートから見たグラウンド。かなりなだらかな傾斜の様子が分かる。甲子園は枝川と申川の分水嶺跡なのでかなり広大な面積を誇っており、広さを取るのには不自由がなかったのである。
(下)グリーンシート座席。ライナービジョンをはさんで上に見えるのはロイヤルスイートだが、最近はこういうVIPルームってどこにでもあるよなぁ。
内野席:アイビーシート ¥4,000
高校野球時:1,3塁特別自由席 ¥1,200
1,3塁ベースライン沿い、みずほ銀行シート後方がアイビーシートである。アイビーとは英語で蔦の意味。ここから先は公式サイトでも価格が掲載されている。つまり一般入場券のうち最も高価なのがアイビーシートということになる。内野に近いのでバッターボックスやピッチャーマウンドのかなり近くで観戦できるのがよい。
アイビーシートから見たグラウンド。前のほうに座れば選手のハイタッチも見られる。下は座席の様子。グリーンシートに比べるとややグレードダウンするが、カップホルダーが付いているのがいい。
内野:三ツ矢サイダーボックス 5名ボックス ¥17,500〜¥28,000
                   4名ボックス ¥14,000〜¥16,000
グリーンシートの最上段に区切られた一画がある。これが三ツ矢サイダーボックスである。今回の改装工事で新設されたもので、他球場でいうファミリーシートと思えばよいだろう。掘りごたつ式のテーブルが付いた豪華な席なのだが、場所によっては目の前の柱が邪魔で観戦しづらいところもある。最上段ということもあってグラウンドまでの距離が大きいので、オペラグラスか双眼鏡は必須である。なお、以前は3塁側のみの設置だったが、12(平成24)年度から1塁側にも新設された。
三ツ矢サイダーボックスと、ボックスから見たグラウンド。柱が邪魔なのは仕方ないが、その柱に感情を逆撫でするように「三ツ矢サイダー」の広告を入れられたら、「二度と三ツ矢サイダーなんか買ってやるか!」という気分にならないかな…
内野席:1塁アルプス席 ¥2,500
内野席:3塁アルプス席 ¥2,500 子供¥1,000
高校野球時:1,3塁アルプス自由席 ¥500
アルプス席は、元々高校野球専用の座席名であり、岡本太郎の父親である漫画家岡本一平氏が朝日新聞紙上の挿絵に「アルプススタンド」と書いたことが名称の由来である。高校野球開催時はアルプススタンドのベース寄りの一画が関係者応援席となる。
阪神球団は、この位置を「内野B指定席・内野自由席」としていたが、「アルプス」という呼称の方が有名になりすぎたため、01(平成13)年座席改修工事の際、正式に1・3塁アルプス指定席(自由席)と名称変更した。アルプススタンドの特徴は、上から下まで行き来可能で、上に行けば球場全体が見渡せ、下に行けばブルペンが見えることである。難点は、椅子に背もたれがないこととポールが邪魔なことであろうか。

父親のアルプスのネーミングは未来永劫残りそうだが、息子の名作ともいえる猛牛マークは今後見られることはないのだから、歴史を大切にする企業と平気で冒涜する企業の大きな違いを見せつけられる。
歴史を大切にしない企業がいくら吉本と手を組んで、選手に何度ズッコケさせても勝てるはずがない。それだけに阪神球団の今後の対応に期待したい。
06(平成18)年シーズンからアルプススタンドとレフト外野上段席は、全席指定になったので注意してもらいたい。
(上・中)アルプススタンドから見たグラウンド。上が3塁側、中が1塁側。範囲が広いので場所によってかなり見え方が変わる。上右の写真は3塁側ベース寄り付近だが、このあたりは高校野球時は関係者応援席となる。それにしても、座席がチャチなのが何か悔しいぞ!カップホルダーも付いてないし…
(下)高校野球時の応援団の様子。左が仙台育英、右が東海大相模。いいなぁ、ルーズソックス…((^^)☆\(-_-;)オッサンかっ!!)
外野席:ライト外野席 ¥1,900
外野席:レフト外野席 ¥1,900 子供¥600
外野席:レフトビジター応援席 ¥1,900 子供¥600
高校野球時:外野自由席 ¥0
外野スタンドは、球団の発表ではヒマラヤスタンドと呼ばれるらしい。しかし現在、殆どこの愛称は使われていない。球団主導で命名しても定着しないという好例だろう。ジャイアンツは高橋由伸選手を“ウルフ”と、また松井秀喜選手を“ジャイアン”と命名したが定着しなかった。宮内新球団の「JP」「ケビン」も、移籍先の球団には引き継がれなかった。まぁ当然であろう。
中に入ると正に古きよき昭和30年テイストの匂いが漂う。全くといって良いほど手が付けられていない。座席も、「前の観客の背中に足が当たるのでは?」と思うほど狭い。ジュースホルダーもない。そのため、甲子園の狭さがトラブルの元になっている。よく80年も持ったもんだ…
外野で観戦する際はビールなどの飲み物は飲みきるなどの配慮はしてもらいたい。

改装の際、レフト側にビジター応援席なる一画が設けられたが、実際のこのあたりはかなり両軍のファンが混在しているので、トラブルを起こさないよう配慮してもらいたい。2010年7月10日の横浜戦では、背中に「NISHINARI」と書かれた横浜のメッシュジャージを着た酔っ払いの横浜ファン(見た感じ、高校生っぽかった)が阪神ファンに絡んで子供が泣き出すということもあった。
なお、ビジター応援席は、ジャイアンツ戦はもちろん、カープ戦、マリーンズ戦、ホークス戦、合併球団戦では仕様が変わりやや広く座席が確保される。。しかしGS神戸が一番だと言い続け甲子園を散々見下してきた合併球団ファンが甲子園に来るのか?それより旧ブルーウェーブファン、旧大阪バファローズファンの多いイーグルス戦の方をこそ仕様変更してもらいたいものだが…

そして有名な話だが、高校野球時の外野席は全席無料。¥0である。マクドナルドのスマイルと同じ値段である。
(上)外野席から見たグラウンド。レフト側はだいたいビジター席から見たあたりと考えて良いだろう。
(中左)ビジター応援席の様子。イーグルス戦も大体これと同じ。合併球団より扱いが悪いのは納得が行かないのだが、まぁ近いうちに逆転現象が起きるだろう。
(中右)レフト阪神応援席。ライト側もほぼ同じ。風船が飛ぶ瞬間は圧巻である。
(下)外野座席の様子。改装前より良くなったが、それでも狭い!カップホルダーぐらいつけて欲しかったな…
スタジアムフード:場外
甲子園は、大阪と三宮のちょうど中間点にあるため、梅田や三宮の百貨店で何か買ってきたほうがよいだろう。特に、梅田からお越しの方は阪神百貨店地下スナックパークの“いか焼き”は必見で、買うためにイラチの大阪人が列を作るほどである。だが回転が速いため10分程度で買うことができる。それ以外にも野菜焼きやちょぼ焼きは必見。いか焼きの列の後ろには阪神梅田駅に続く階段があり、その下にジューススタンドがある。ここのミックスジュースも有名で映画『ミスタールーキー』でもここのジューススタンドが使われた。
▼阪神百貨店のいか焼き \120〜¥180
 阪神百貨店名物。おやつとして、お土産として梅田に行ったときには買って帰る人は結構多い大阪のB級グルメである。溶かした強力粉にイカのゲソを入れてプレスする。言っておくが夜店で売っているイカの姿焼きとは違うので注意を。味は、右上のいか焼き120円や玉子入りのデラ判、そして、ねぎに醤油ベースの和風デラの3種類。3種類全部買っても500円で済む。甲子園のお供にお勧めしたい一品である。
▼阪神梅田駅のミックスジュース ¥150
 いか焼きの待ち列後ろの階段で下に下りると目の前にジューススタンドがある。1杯150円。味はみかんにバナナ、そして牛乳といたってシンプル。そして、ミックスジュース特有の重さをなくすために氷を入れているのでシャリシャリとした触感が残っていておいしいので甲子園に行く際は一杯どうぞ!

電車を降りて人の流れに身を任せるとすぐに目に付くのはなぜかダイエー。臨時改札口を出て、タイル張りの小道を通れば、店内に入れる。食料品売り場は地下2F だが、試合開始前になるとレジから50m先までレジ待ちの列が出来る。外野側にも阪神パーク跡地に出来たららぽーと甲子園の中にイトーヨーカドーがある。さすがデカイということもあり落ち着いて買い物も出来るが、試合開始直前に行くとあまりの遠さに苦労する。むしろ時間の余裕があるときに行く方がよいだろう。
▼ダイエー甲子園店
阪神甲子園駅西出口を出ると屋台群と道路1本挟んだ所に大きな建物がある。そこがダイエー甲子園店である。ここの4Fにはフードコートがありミスド、KFCなどのファーストフードが並んでいる。お酒などの食料品は地下2Fなのだが、甲子園駅に近いということもあり試合開催日は大混雑!レジまで50m以上の大渋滞になることも…
なお、高校野球時にはミニライブが開催されることもあるので、チェックしてみよう。

逆にコンビニが少なく、甲子園北側のampm、アズナスがある程度である。しかし、飲み物やおやつ、酒のつまみなどを購入している人が多く、弁当を買っている人はあまり見たことがない。まだファミマやローソンで買ったほうがマシと思う人が多いのだろう。駅前にあるコンビニはこれだけで、再入場は出来ないので入場前に飲み物などは買っておくほうがよいだろう。

甲子園駅一帯は、球場へ行く観客だけでなく私立武庫川女子高、女子大(通称:ムコジョ)の通学エリアの為ファーストフード店が非常に多い。マクドナルド、ケンタッキー、ミスドとまあよくもコレだけ揃えたなと別の意味で感心してしまう。どれがいいとかお勧めとかはないので、自分のイイと思ったものを買い込んでいった方が良いだろう。
(上)アズナス。以前はアンスリーだったが、村上宮内ファンド騒動の後、阪神電鉄が阪急グループに入ったため店名も変わってしまった。以前は西口店に「お父さん犬」が鎮座してたことも…
(下)ケンタッキーフライドチキン。あの有名な道頓堀カーネルも展示してある。

一方、レストランは少なく、二次会程度ならば駅前の白木屋があるのみである。梅田か三宮に出て飲んだ方が良いだろう。
この他、ららぽーと甲子園の2Fエリアにスターバックスや、お好み焼き屋などが少しばかりあるのでここで食事ができる。
スタジアムフード:場内
甲子園球場のスタジアムフードは、不味いのでは?!と一般的に言われているが、それは、間違いだといっても良い。ターゲットを絞れば寧ろ美味しい物が多い。特に、焼きイカ、貝の串焼き、甲子園カレー、内野のから揚げは非常に美味しく一度食べて欲しい。
改装前は内野限定、外野限定というメニューも多かったが、改装後はフードスタンドが増設され内外野の格差はなくなった。しかし高校野球時に販売していないものも結構あるようなので、注意が必要だ。
▼甲子園カレー ¥650
 ある意味で甲子園の名物です。昔は手作りだったのですが、余りにも有名になってしまい現在はレトルトになってしまいました。昔ながらの味です。辛さは中辛。あとに残る辛さで小さい子はどうかな??という感じ。外野はバックスクリーン前、内野は何処でも売っていますのでご賞味あれ、
▼金本兄貴のスタミナ牛ハラミ丼 \1,000
これは、辛子明太子の上に海苔を敷きその上にハラミ、玉子、キムチ、ナムルを乗せた一品。寧ろ、ビビンパに近いかも…炊き立てで非常に美味しく、千円出すだけの価値はありました。しかし、弁当箱の中に入れているので食べにくく、最後に酸っぱいナムルを食べなければならないのが難点。かき混ぜるように普通のどんぶりの中に入れるのとスプーンも常備して欲しいと切望します。美味しいのに最後の詰めが甘かった。残念。
▼新井良太おすすめ冷麺 \800
最近は「兄を超えた」感のある新井良太選手の韓国風冷麺。焼肉屋の韓国風冷麺は以前から有名だが、良太選手にちなみ甲子園でも登場した。ただこれ、春先や晩秋の肌寒い時期に食べるのはかなりキツいかも。その頃になるとビールもさっぱり売れなくなるらしいからなぁ。
▼和田監督86むすび&自家製唐揚げ弁当 \1,200
こちらは12(平成24)年就任から発売された和田監督のネーム入り弁当。あっさり味の割にはおにぎりが2つ付いて食べごたえのある弁当である。でも和田監督、やっぱり日大OBだけあって管理人とは好みが合うのかもなぁ…(ーー;)
▼錦を飾る桧舞台弁当 \1,200
選手名入り弁当は甲子園にも健在。こちらは桧山選手のネーム入り弁当。幕の内弁当だが和風の惣菜でまとめてあり、なかなかの一品である。
▼セッキー幕の内弁当 \1,200
こちらは関本選手のネーム入り弁当。たらこ唇とはよく言ったもので、ここではご飯で関本の顔が再現されている。こちらも和風だが、おかずの量が結構多いので、食べる量に自身のある人にはおすすめ。一方、女性や子供にはやや量が多いかも…
▼チーズドッグ \400
これは最近ならどこの球場にも売っているチーズドッグ。東京ドームみたいにチーズソースが一面に掛かって食べにくいということはないが、やっぱりソースが手に付きやすいので注意が必要。
▼かちわり氷(夏の高校野球限定商品) \200
ご存知、夏の高校野球の風物詩。嘗ては本当に氷の塊が袋に入っただけの代物で、1袋買えば1試合終了まで持つ、というスグレモノだったが、最近のものは大体6回終了時までぐらいしか持たず、結構パワーダウンしているようにも感じる。しかしそうは言ってもやっぱり甲子園名物。試合開始時にひとつは買っておきたい。喉が渇けば飲むもよし、火照った体を冷やすもよし、それぞれの用途に応じて使いたい。
でもこれって、ぶっちゃけ言ってしまえばただの水…これで料金取ってんだから、業者はボロ儲けだろうなぁ。
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