| 北九州市民球場とは？ |
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北九州市小倉北区にある、福岡ホークスの準本拠地球場。高校野球福岡県大会の決勝戦会場としても使用される。ホークスは年5～2試合程度をこの球場で「イオンシリーズ」として開催する他、ジャイアンツ、横浜ベイスターズの一軍戦、二軍戦も開催される。近年では、東日本大震災の影響によりジャイアンツが11（平成23）年開幕シリーズを本球場で開催したことはまだ記憶に新しい。
もとは西鉄ライオンズの準本拠地でもあり、現役時代の仰木御大がプロ初本塁打を放った球場だった。ライオンズが埼玉に去ったあと、平和台同様永らく空き家となっていたが、ホークスの移転に伴い準本拠地としての機能を再び充実させている。
両翼92m、バックスクリーン121.9mと現在の球場規模から考えると小ぶりだが、地方球場としてはなかなか立派なものである。ただ内外野スタンドは単なる盛り土がしてあるだけで、トイレ等の設備も古く、隣接する小倉競輪場のほうが遥かに立派な建物であるためやや見劣りする。昔ながらの球場というのも良いものだが、改善の余地はまだまだありそうな球場と言えるだろう。 |
| Stadium Data |
| 所在地 |
〒802-0065 福岡県北九州市小倉北区三萩野2-10-1（三萩野公園内） マップ |
| 右翼 |
92m |
| 右中間 |
111.6m |
| 中堅 |
121.9 m |
| 左中間 |
111.6m |
| 左翼 |
92m |
| 外野フェンス |
2.1m |
| 面積 |
12,320m2 |
| フィールド面 |
内野クレー舗装、外野天然芝 |
| 照明塔 |
6基 |
| 照度 |
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| 観客動員数 |
27,111人 |
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| Stadium History |
前史－到津球場、豊楽園球場
到津（いとうづ）球場
1923（大正12）年、国鉄門司管理局により創設された球場。門鉄（門司鉄道管理局野球部）のホームグラウンドとして創設された。縦に細長い形をしており、野球場のみならず総合グラウンドとしての機能もあったらしい。八幡製鉄（戦後創設の八幡製鉄とは別会社）が野球部を創設すると「製門戦」の会場ともなり、地元の名物として知られた。
34（昭和9）年11月26日、日米野球第15戦が本球場で行われ、8-1で全米チームが勝利。当日はかなりの土砂降りだったようで、ベーブルースが長靴を履いて（苅田久徳の回顧によれば、傘も差していたという）プレーしていたという記録も残る。
39（昭和14）年の地図には「小倉グラウンド」の名で記載されており、この時期まで存在していたことは確実だが、その後の記録はなく、第2次大戦中に廃止されたと考えられている。
跡地は国鉄宿舎を経て、現在はJR九州公舎およびショッピングセンター・アクロスプラザとなっている。
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| 到津球場跡は現在ショッピングセンターとなっている。跡地に立つ記念碑には日米野球の記録が残る。 |
豊楽園球場
48（昭和23）年、到津球場に代わる新球場として完成。球場名の由来は「豊前」と「後楽園」から。?落としについては同年の中日－阪急戦とも、第3回国体の高校野球大会とも言われるが、小倉市の見解とベースボールマガジン社の記録に食い違いが見られるためハッキリしたことは不明である。
2リーグ分立後は西鉄クリッパース（のちライオンズ）の準本拠地となるが、小倉駅拡張と国道199号線拡幅のため57（昭和32）年の西鉄－大映戦を最後に閉鎖。翌年には小倉球場が開場している。
跡地は現在の小倉駅北口付近となっている。
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小倉駅北口付近。完全に駅のデッキとなっており、球場跡を示すようなものは何も残っていない。 |
開場－ライオンズ時代
58（昭和33）年4月、豊楽園球場に代わる小倉市の中心的球場として完成。なお、もともと三萩野公園では豊楽園球場開場以前から新球場建設を見越してグラウンドの一部が野球場として使用されており、これらの計画が具体化したものだったといえる。
?落としは4月5日の西鉄－阪急戦。7日には西鉄仰木が阪急梶本から本塁打を放った。これが当球場での本塁打第1号である。
66（昭和41）年11月16日の日米野球巨人－ドジャース戦において、王貞治は3ランを放つが、前走者の柴田を追い越してしまいアウトとなるというエピソードもある。
78（昭和53）年にライオンズが埼玉に移転したことにより、平和台同様長らく空き家となった。
ホークス時代
89（平成元）年、ホークスが大阪から福岡に移転してくると、再び準本拠地として年2～5試合のホークス主催試合が開催されることになった。93（平成5）年9月4日、カープ（のちタイガース）金本はプロ入り初本塁打を放ち、後の強打者として飛躍するきっかけとなった。04（平成16）年6月にはマリーンズ黒木が1061日ぶりの1軍勝利を飾った。
そして11（平成23）年、東日本大震災の影響により両リーグ開幕が3月25日から4月12日に延期され、奇しくも「宇部・北九州シリーズ」を計画していたジャイアンツはここで開幕シリーズ（対スワローズ戦）を迎えることとなった。 |
| MIDIデータ |
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